研究課題
1 東日本大震災の被災者における犯罪被害・犯罪不安とその対応についてのニーズを明らかにするために,前年度実施した(1)アンケート調査と(2)インタビュー調査の分析を行った。2 災害後の犯罪対策の現状と今後の課題について明らかにするために,(1)被災地の警察統計の分析を引き続き行うとともに,(2)地域の犯罪対策について被災地に赴き警察を対象に聞き取り調査を行った(平成27年9月)。(3)また,海外における災害後の犯罪対策の実際と課題を調査するため,2005年のハリケーンカトリーナにより大きな被害を受けたアメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ市における現地調査を実施した(平成28年2月)。(4)さらに,2011年のクライストチャーチ地震により大きな被害を受けたニュージーランドのクライストチャーチ市に赴き,現地の状況を調査するとともに,カンタベリー大学の研究者と合同での研究会を開催し意見交換などを行った(平成27年11~12月)。3 上記1及び2の結果を総合的に検討し,災害後の効果的な犯罪対策のあり方について考察し,災害後の犯罪発生を予防し,犯罪不安を減らす効果的でかつ実現可能性の高い方策についてまとめた。4 上記1の(1)及び(2),2の(1)の結果については,アジア犯罪学会第7回年次大会(平成27年6月),日本犯罪心理学会第53回大会(平成27年9月),そして日本犯罪社会学会第42回大会(平成27年11月)においてそれぞれ発表した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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