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2018 年度 実績報告書

中小企業の会計とその適正性の確保

研究課題

研究課題/領域番号 25285026
研究機関筑波大学

研究代表者

弥永 真生  筑波大学, ビジネスサイエンス系, 教授 (60191144)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2019-03-31
キーワード中小企業 / 監査基準 / コンピレーション / フランス / 連合王国
研究実績の概要

(a)中小企業における会計、(b)商法または会社法の下で中小企業に求められる開示、及び、(c)中小企業の計算書類の信頼性の向上のための社会的仕組みという、3つの重要な個別的問題について、研究を行っている。
本年度は、第1に、連合王国における中小企業の監査をめぐる監査基準及び会社法制(会社法改正)について調査を行い、監査に代わる保証をめぐる議論についても調査を行った。独立した専門家によるレビューの導入の法制化が検討の俎上に上ったにもかかわらず、挫折した経緯、いわゆるExample 6をめぐる議論と監査基準の改訂など、これまで、我が国では知られていなかった知見を得ることができた。
第2に、フランスにおける中小企業向け監査の議論に関する資料を収集し、フランスにおいては、大企業の監査向けの監査基準、中小企業の法定監査向けの監査基準及び(中小企業の)任意監査向けの監査基準という3組の監査基準が存在し、このほか、主として中小企業向けの会計サービス(presentation des comptes annuels. 財務諸表の調製(コンピレーション)に相当)の基準も開発されている。しかも、2018年になってから、中小企業向け監査基準の見直しに向けた動きが見られた。
第3に、昨年度収集したアメリカ合衆国におけるコンピレーションをめぐる会計士の責任についての文献を分析した。
第4に、EUにおける中小企業の監査をめぐる動向を調査したところ、近時では、企業の規模ではなく、企業の複雑性に着目して議論がなされていることが判明した。すなわち、複雑性の低い企業(less complex entities)の監査という切り口で検討が加えられている。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 中小会社の計算書類の信頼性の確保 : ドイツ(2)2018

    • 著者名/発表者名
      弥永真生
    • 雑誌名

      筑波ロー・ジャーナル

      巻: 25 ページ: 291-336

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中小会社の計算書類の信頼性の確保 : ドイツ(1)2018

    • 著者名/発表者名
      弥永真生
    • 雑誌名

      筑波ロー・ジャーナル

      巻: 24 ページ: 85-132

    • オープンアクセス

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公開日: 2019-12-27  

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