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2014 年度 実績報告書

倒産手続の担い手ーその変遷と展開の理論的分析ー

研究課題

研究課題/領域番号 25285028
研究機関中央大学

研究代表者

佐藤 鉄男  中央大学, 法務研究科, 教授 (80187210)

研究分担者 杉本 純子  日本大学, 法学部, 准教授 (00549800)
中西 正  神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (10198145)
名津井 吉裕  大阪大学, その他の研究科, 教授 (10340499)
倉部 真由美  法政大学, 法学部, 教授 (20367965)
高田 賢治  大阪市立大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40326541)
杉本 和士  千葉大学, その他の研究科, 准教授 (40434229)
松下 祐記  千葉大学, その他の研究科, 教授 (50340287)
藤本 利一  大阪大学, その他の研究科, 教授 (60273869)
水元 宏典  一橋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (80303999)
金 春  同志社大学, 法学部, 准教授 (80362557)
北島 典子  成蹊大学, 法学部, 准教授 (80407171)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード倒産手続 / 倒産実務家
研究実績の概要

科研費2年目の平成26年度は、口頭及び論文による研究成果の公表が現れている。
まず、口頭では、2014年5月18日に九州大学で開催された、日本民事訴訟法学会のメインイベントとなるシンポジウムは私どもで担当した。「倒産手続の担い手」(佐藤・中西・松下・高田)がそれであり、その模様は学会誌である民事訴訟雑誌61号(2015年)に完全な形で収録されている。また、2015年2月17日、ハワイ・ホノルルでで開催された、ハワイ・日本倒産法協議会に参加し、その第3セッションの報告を私どもで担当した(佐藤・高田・杉本・玉井)(ハワイ大学マノア校のウェブサイトで概要が紹介されている)。さらに、2014年9月28日に立命館大学で開催された、東アジア倒産再建シンポジウムの第3セッションでも、佐藤がパネリストとして登壇した。
また、この平成26年度中に、メンバーが執筆者となって公表した本研究にかかる論文も順調に現れている(別紙参照)。
この間、全体研究会、海外調査を鋭意進めてきている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

全体研究会による討議、海外調査の実現、口頭発表、研究論文の執筆、とおおむね順調に進展していると考えている。しかし、メンバー各々が本務校において多忙であったり、日程調整の困難から全体研究会の出席率がやや低下しているなどの事情で、メンバーによって担当する研究の進展がやや遅れている者がないではない。
もっとも、海外調査などの機会で得られた情報はメーリングリストでメンバーで共有化を図っており、各自の担当テーマの分析は各自のペースで進めており、また研究会全体としてのまとまった成果発表の場の確保も目星をつけている。

今後の研究の推進方策

科研費最終年度となる平成27年度は、数回の全体研究会、補充調査を行うほかは、研究成果の結実化へ向けて努力し、口頭発表、論文執筆を通じて本研究グループのメンバー全員が目立って行かなければならないと考える。
倒産手続の担い手をめぐる問題は多岐に及んでいるので、メンバーで手分けすることで多くの問題をカバーするが、研究グループとして問題意識を共有して分析することも大事であるので、ばらばらな研究活動ではなく3年目を迎えるからこそ共同研究としての認識を強める必要がある。
頻繁に研究打ち合わせの会合の場をもつことは困難であるので、合宿形式で集中的に全員の研究テーマの進捗状況をチェックするようなやり方も探りたい。

次年度使用額が生じた理由

ハワイへの海外出張旅費が次年度使用額となった。当該年度の残額で出張可能と思っていたが、出張計画(現地でのプログラム)が確定した後、残高不足が判明した。現地での報告や調査・訪問の予定をキャンセルするわけにも行かないので実行した。

次年度使用額の使用計画

最終年度となる次年度は、既に行ってきた研究・調査活動の成果をまとめる年となろ。次年度使用した分を考慮の上、研究計画を実行する。使用額はそれほど大きな額にはなっていないので、次年度の使用計画が大幅に変わることはないはずである。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (5件) (うち謝辞記載あり 5件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] シンポジウム 倒産手続の担い手ーその役割と考え方ー2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤鉄男、高田賢治、松下祐記、中西正ほか
    • 雑誌名

      民事訴訟雑誌

      巻: 61 ページ: 85-146

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 裁量免責の考慮要素と判断枠組2014

    • 著者名/発表者名
      藤本 利一
    • 雑誌名

      私法判例リマークス

      巻: 50 ページ: 130-133

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] オーストラリアにおける裁判所の関与のあり方について2014

    • 著者名/発表者名
      金 春
    • 雑誌名

      NBL

      巻: 1037 ページ: 55-67

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 破産管財人による責任査定申立て2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤 鉄男
    • 雑誌名

      事業再生と債権管理

      巻: 145 ページ: 82-87

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 担い手にみる我が国の倒産法概史2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤 鉄男
    • 雑誌名

      金融法務事情

      巻: 2005 ページ: 76-87

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 日本の倒産法の実情2015

    • 著者名/発表者名
      杉本純子、玉井裕貴、佐藤鉄男、高田賢治
    • 学会等名
      ハワイ日本倒産法協議会
    • 発表場所
      ハワイ大学(マノア校)
    • 年月日
      2015-02-17
  • [学会発表] 第3セッション 金融機関の倒産・パネリスト2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤鉄男
    • 学会等名
      東アジア倒産再建協会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2014-09-27 – 2014-09-28
  • [学会発表] 倒産手続の担い手ーその役割と考え方ー2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤鉄男、高田賢治、松下祐記、中西正
    • 学会等名
      日本民事訴訟法学会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2014-05-17 – 2014-05-18
  • [図書] 「再生債務者代理人の地位に関する一考察」高橋ほか『民事手続法学の現代的使命』2015

    • 著者名/発表者名
      松下 祐記
    • 総ページ数
      1472頁中の28頁
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 「債権者一般の利益」概念の意義と機能」伊藤ほか『倒産・再生訴訟』2014

    • 著者名/発表者名
      藤本 利一
    • 総ページ数
      606頁中の41頁
    • 出版者
      民事法研究会

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公開日: 2016-06-01  

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