現代社会において、経済取引は複雑化している。このことに対処するため、取引のメカニズムをどのように設計するべきか、メカニズムをどのように実践すればいいか、は、ミクロ経済学の中心的な問題になっている。特に、時間を通じて取引や選択決定がなされる状況の分析、および、取引を仲介するビジネスの在り方についての分析は、未開拓の先端研究テーマである。このプロジェクトは、このテーマを、理論と実験によって解明することを目的とした。その結果、初期投資のインセンティブを誘発する新しいオークション方式の開発などに代表される、さまざまな研究成果を上がることができた。
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