産業集積検出のための統計的クラスタリング手法を開発し、集積の空間範囲についてミクロ経済学モデルの示唆を検証するための定量的な評価手法を提案した。また、人口・産業の集積パターンに関する秩序形成について、1980~2010年の日本のデータを用いて、個々の都市の規模・産業構造の変動は大きい一方で、都市の人口規模分布や相対的な産業構造が安定的であることを示した。更に、このような分布レベルでの構造的秩序の発現を分析するための高次非線形システムの解析環境を整備した。輸送網形成・輸送における規模の経済について、日本の物流センサスを用いて輸送時間価値・長距離/輸送密度の経済を定量的に評価した。
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