研究課題
2015年度の研究会は、①NAA(豪州国立公文書館)シドニー分館への2回の史料調査、②収集史料のパネルデータ化およびテキスト化、③これらを基にした経営史学会全国大会でのパネルディスカッション構築のための準備研究会の開催及び実施の大きく分けて3つのクラスターに渡る研究活動を展開した。①調査については、2015年9月1日~10日、2016年3月7日~12日の二回にわたり、NAAシドニー分館にて三井物産関連および大倉商事関連の史料を閲覧、撮影した。この中では特に大倉商事のボックスにおいて澤田所長関連の文書、事業内容の報告書、職員給与などのデータ採取に成功した。②収集史料のパネルデータ化およびテキスト化は、本研究スタート時以来の収集データを中心に明治大学グローバルフロントの作業用研究室において継続して行われた。本作業から解析処理の終えたデータについては、2017年度刊行予定の『学歴と格差の経営史』において発表する予定である。③経営史学会第51回全国大会において「パネルディスカッション戦間期における在豪州各日本商社の事業構築とその担い手に対する比較分析ー兼松・高島屋飯田・三井物産・三菱商事ー」を組織し、多くの聴衆に本研究会での成果を報告することができた。本パネルに対しては大きな反響があり、その刊行を強く求める声もよせられたため、今後、組織を整備しながら著書『戦前豪州における日本商社の展開』として刊行する計画を練っている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 5件、 招待講演 1件) 図書 (2件)
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http://www.emeraldinsight.com/doi/full/10.1108/EBHRM-09-2014-0023