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2013 年度 実績報告書

震災復興下における当事者主導型ソーシャルイノベーションの研究

研究課題

研究課題/領域番号 25285111
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

大滝 精一  東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20138556)

研究分担者 福嶋 路  東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (70292191)
西出 優子  東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60451506)
高浦 康有  東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (00340216)
佐藤 勝典  東北大学, 経済学研究科(研究院), 博士研究員 (10632234)
NGUYEN CHI・NGHIA  青森中央学院大学, 経営法学部, 講師 (80588616)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード震災復興 / 当事者主導型 / ソーシャルイノベーション / 能動的な行動 / 意識構造 / メカニズムの分析 / 国際比較 / 社会的企業
研究概要

社会的課題の解決において、その当事者が置かれている状況をいかに意識するのか、また、なぜ立ち上がって、自らの課題の解決に挑んでいるのかという意識構造を分析した。先行研究のレビューおよびベトナムにおける障がい者の自立活動の事例研究を踏まえて、自立精神が個人の性格に帰することが明らかにした。そして、社会的課題の解決に取り組んでいく中、当事者がその課題を自らの生活の正常な一部として捉え、その問題がいつ起こるのかを理解し、自分自身に課題解決の能力があると信じ、厄介な状況に自動的に対応する(または、何もしない)という傾向を抑えることが問題解決者の特徴である。
さらに、震災復興下におけるソーシャルイノベーションの研究の一環として、内閣府の「復興支援型地域社会雇用創造事業」で起業支援を受けた社会的企業の事業の継続状況について、ホームページの更新状況という視点で調査を行った。その結果、被災当事者による社会的企業は、農業・林業・畜産業、漁業・水産業やものづくりなどの地域産業、まちづくり、医療福祉、教育・子育てなどの起業支援が震災から3年を経過した時点で効果的であった。
分析結果は、社会問題の解決や貧困削減において、社会的課題の当事者による解決案の創造、資源の発掘・活用によるソーシャルイノベーション創生など今後の研究に関して、多くの示唆を得た。貧困者の事例の分析結果を参照しながら、震災復興における被災者の課題解決を分析することを通じて、理論上の一般化を図ることは今後の研究課題とする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究代表者、研究分担者と研究協力者は頻繁に勉強会を実施しており、研究成果を共有している。また、研究の進捗情況や今後の研究展開の方向性、研究計画について議論して、話し合いを実施している。

今後の研究の推進方策

当初の予定通りに研究活動を進めていく。

次年度の研究費の使用計画

社会的課題当事者の意識構造を分析した結果、新たな知見を得られたため、次の調査に移る前に、改めて文献レビューを行い、新たな論点を理論に入れ込まないといけないと判断した。
新たな論点に関する文献レビューを行い、インタビューを中心とした被災者や貧困者のヒアリング調査を実施し、データを分析していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 社会的課題の当事者意識構造に関する 一考察 ~ベトナムにおける障がい者の自立活動事例研究を踏まえて2014

    • 著者名/発表者名
      Nguyen Chi Nghia
    • 雑誌名

      青森中央学院大学研究紀要

      巻: 22 ページ: 47-63

  • [学会発表] 多元的経済・市民社会における社会的企業モデルの比較研究(ICSEMプロジェクト中間報告)(パネル報告)2014

    • 著者名/発表者名
      今村肇・栗本昭・桜井政成・佐藤勝典・水野有香
    • 学会等名
      日本NPO学会第16回年次大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      20140315-20140315

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公開日: 2015-05-28  

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