研究課題/領域番号 |
25285118
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
塚田 修 香川大学, 地域マネジメント研究科, 教授 (90633884)
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研究分担者 |
田村 豊 愛知東邦大学, 経営学部, 教授 (40340400)
清 ショウ一郎 関東学院大学, 経済学部, 教授 (80171312)
板倉 宏昭 香川大学, 地域マネジメント研究科, 教授 (80335835)
伊藤 誠悟 武蔵大学, 経済学部, 准教授 (80612275)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 自動車部品産業 / ブラジル / 新興国市場 / 技術移転 / 知識移転 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、2回のブラジル出張、1回の海外学会発表(GERPISA京都大学)、1回の国内学会発表(組織学会)、そしてトヨタ自動車東日本、宮城県自動車支援の実態調査と多岐に及んだ。これらについて以下を記述する。 第一回ブラジル出張平成26年9月10日から19日までの約2週間で、サンパウロ、ブラジリア、フロリアナポリスの3都市をカバーした。サンパウロではサンパウロ大学、日産の新工場(リオデジャネイロ州)、関自工訪問、SINDIPESAS(ブラジル自動車部品協会)、Wabco(米系Tier1)、JETROを訪問し自動車産業の実態の調査を行った。ブラジリアでは伯経産省、JICAブラジル事務所を訪問した。第二回目目は平成27年3月2日から13日までの2週間でサンパウロ大学、JETRO,SINDIPECAS, 伯日商工会議所の自動車部会との会議、ブラジリアでの伯経産省との会議、そのあと、アイシン、デンソー、東海理化、ホンダロックなどの日系Tier1の調査とブラジルのローカルサプライヤー3社の訪問を果たした。かなりブラジルの自動車産業の実態と技術移転の必要性が明らかになりつつある。 平成26年5月にはブラジルの研究者グループと共同でGERPISAにて論文を発表した。題名はNew Brazilian Automotive Policy and Its Impact on the Strategy of Multi-National Automobile Manufacturers and Parts Manufacturers。 ブラジルでの技術移転のモデルとして東北におけるトヨタ自動車東日本と宮城県の産業支援財団、宮城県産業技術総合センターとの接触からその連携メカニズムを理解した。 今後、研究課題を絞りアウトプットを明確化する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究の目的」の達成度は、ほぼ予定通りと言える。4年の研究期間のうち丁度半分の2年を終了した。現状の把握という意味で過去2年間で約45社の自動車メーカー、部品メーカーを訪問することができた。 日本からの距離が遠く、昨今の円安でコストが非常にかかる。しかしブラジル側の共同研究者であるサンパウロ大学の関係者の協力が良いために進んでいる。このよな遠距離の研究には現地側の協力が絶対的な条件である。
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今後の研究の推進方策 |
これまで研究の課題を日系人の役割から、自動車の開発、製造、政府施策、購買と広く取っていたが今後は現調化を中心に人材育成、製造技術、開発・評価の3点に集約しアケート調査を企画する。
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