研究課題/領域番号 |
25285118
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
塚田 修 関東学院大学, 経済経営研究所, 研究員 (90633884)
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研究分担者 |
田村 豊 愛知東邦大学, 経営学部, 教授 (40340400)
清 ショウ一郎 関東学院大学, 経済学部, 教授 (80171312)
板倉 宏昭 産業技術大学院大学, その他の研究科, 教授 (80335835)
伊藤 誠悟 武蔵大学, 経済学部, 教授 (80612275)
中泉 拓也 関東学院大学, 経済学部, 教授 (00350546)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | リーン生産方式 / ブラジル自動車産業 / 海外技術移転 |
研究実績の概要 |
2017年9月、ブラジルで活動する日系部品第一次サプライヤー9社、欧企業は、米系第一次部品サプライヤー7社、そして欧米系メーカー4社を選定し訪問調査した。研究目的と質問票を事前にメールで送付した後訪問し、現場見学とインタビューを実施した。工場見学の後、企業の担当者と一緒に、37の各質問項目について1(実践していない)~6(大いに実践している)に評価して集計した。インタビューとアンケート結果からからさまざまなことが判明した。データ数不足のため統計的有意性は得られなかったが、移転上の異文化間の課題や日系と欧米系の重点活動の傾向を知ることが出来た。第一点は大量生産方式とリーン生産方式の真の目標について理解と実践に差がある。日系企業は、自働化やJIT(流れ化)を目標としたルーチンが主体で、欧米系は、原価低減の活動が目立った。また、リーン生産方式の真の目標とは何かについて、多くの会社で理解が明確でない。Womack他(1990)によれば、大量生産とリーン生産の違いは、QCDの達成について「ほどほど」と「完璧をめざす」の差であるとしている。そのためには、労使の信頼感、職能制人事による幅広い職務経験をベースにする相互信頼とチームワークが条件となる。第二点は、日系企業は、モチベーションに主点を置き、人間主体のOJTによる移転をしている。トヨタの2000人に及ぶコーディネーターの活動で代表される人から人による移転が中心である。つまりエキスパートによる10年近い現場でのOJTである。これらのコーディネーターは、ライン業務責任は持たず、主にトヨタウエイの実践を指導する役割を持っているといわれる(Watanabe, 2011)。第三点は、欧米系は、フォーマルチャネル(方針や制度)などに準拠する仕組みによる移転方法に重点をおいている。現在これらの結果を基に本を執筆中で本年9月頃発行予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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