研究成果の概要 |
本研究の目的は,企業不祥事を防止するための「日本型コンプライアンスモデルのダイナミズム」を,日本企業を対象とした詳細な定性的・定量的調査にもとづき,実証的に解明することである.日本企業の特徴を考慮し,日本型コンプライ アンスモデルの構築のみならず,その形成要因,さらに,企業不祥事防止の効果,限界にも注目することで,日本型コンプライアンスモデルのダイナミズムの解明を試みることであった。その結果,「同僚の倫理的行動が個人の倫理的行動に影響を与える」ことと,「行動規範の受容が個人の倫理的行動に影響を与える」ことという仮説について,引き続き検証を行った。
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