研究課題/領域番号 |
25285144
|
研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
内藤 文雄 甲南大学, 経営学部, 教授 (80188862)
|
研究分担者 |
松本 祥尚 関西大学, その他の研究科, 教授 (30219521)
林 隆敏 関西学院大学, 商学部, 教授 (50268512)
宮本 京子 関西大学, 商学部, 教授 (50407334)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 会計学 / 企業リスク情報 / 監査保証水準 / 企業内容開示制度 |
研究実績の概要 |
本年度は研究課題(5)「保証水準の計測に必要な保証水準決定要因の解明、決定要因の主成分分析による新たな指標の導出および当該指標の測定」について、保証水準の計測を目標として、ドイツ・フランクフルト証券市場上場会社279社の営業報告書に対する監査報告書に署名した経済監査士458名を対象としてWEBアンケートを実施し、企業リスク情報の監査による保証水準を調査し、監査意見表明の合理的基礎を得るために用いた監査要点とそれに対応する監査手続の具体を調査した。これらの調査結果から保証水準の計測に必要な保証水準決定要因を導出した。なお、WEBアンケート調査を実施するにあたり、一定の回答数を得ることが困難と予想されたので調査内容のヒアリングを徹底した。つまり、ドイツの大学研究2名と経済監査士5名に対し、調査内容案を説明の上ドイツの事情を勘案した訂正を行った。しかしながら、回答数が20件と極めて少ない結果となった。20人の回答者は真摯に回答いただき、これまでに明らかとなっていなかったドイツにおける企業リスク情報の法定監査の実態を明らかにできるデータを入手できた。 ただし、回答件数が極めて少なかったため、本研究課題の当初申請時に予定していた主成分分析の手法を適用するだけのデータが入手できなかった。このため、当該決定要因から新たな指標を導出すること、新たな指標を公認会計士に対する調査結果に適用すること、企業リスク情報の信頼性に対する保証水準の4か国での差異を探ることはいずれもできなかった。 申請当初の研究計画通りには研究を実施できなかったとはいえ、研究課題1から4については昨年度までに研究成果を得るとともに、課題5についても、先行研究では明らかにされていなかった、企業リスク情報の法定監査における監査要点と監査手続の具体を解明するとともに、経済監査士の保証水準に対する捉え方の具体を明らかにできた。
|
現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|