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2016 年度 実績報告書

全国代表サンプルによるストレス対処力SOCを規定する社会的要因に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 25285157
研究機関放送大学

研究代表者

戸ヶ里 泰典  放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)

研究分担者 山崎 喜比古  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (10174666)
中山 和弘  聖路加国際大学, 看護学研究科, 教授 (50222170)
横山 由香里  日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (40632633)
竹内 朋子  東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (70636167)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード健康生成論 / sense of coherence / 首尾一貫感覚 / 国際比較
研究実績の概要

以下4点について成果を出すことができた。
第1に、首尾一貫感覚sense of coherenceの尺度である13項目版のSOCスケールSOC-13の基準値の設定並びに性年齢別基準値の一覧を作成し、SOC-13スケールがアウトカム指標としての使用可能である点について明らかにした。
第2に、SOC-13と過去の家族ならびに家庭における経験、学歴、職業、収入といった社会経済的地位、ソーシャルサポート、ソーシャルキャピタルといった社会関係との関連性について、詳細を明らかにした。これによって、SOCの形成・発達要因としてのこれらの位置づけが明確となり、経験やライフコース、社会経済的地位、社会関係に対する健康生成論的なアプローチの必要性とその糸口を明らかにした。
第3に、SOCの類似概念とされる統御感、ヘルスリテラシーとの関連性の実証的検討とそれを踏まえた理論的関連性について考察を進めることができた。結論としては、統御感とSOCとは完全に別概念であるものの、統御感が持っている環境を操作する能力の部分について、資源の動員力であり、資源により経験を享受し向上するという、SOCの特質と相似形を持っており比較的高い相関係数値になっていることがわかった。ヘルスリテラシーとの高い相関関係については、ヘルスリテラシーが資源である一方で資源の動員力であるとする機能も有している点でSOCと極めて類似した概念である可能性がうかがわれた。
第4にSOCとその関連要因の国際比較である。SOC得点は、比較したカナダ、スコットランド両国よりも低い値となっていた。しかし心理測定において文化的要因(個人主義傾向vs集団主義傾向) が絡むことから得点そのものの比較には慎重である必要性が明らかになった。関連要因については洋の東西で共通した要素が多く発見された。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 3項目版SOC尺度(SOC3-UTHS)の修正と使用可能性の検討2016

    • 著者名/発表者名
      戸ヶ里泰典、山崎喜比古、中山和弘、横山由香里、米倉佑貴、竹内朋子
    • 学会等名
      第81回日本民族衛生学会総会
    • 発表場所
      女子栄養大学
    • 年月日
      2016-11-13
  • [学会発表] 地域包括ケア時代の保健医療福祉職養成と健康生成論・SOC2016

    • 著者名/発表者名
      山崎喜比古、戸ヶ里泰典
    • 学会等名
      第75回日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      グランフロント大阪
    • 年月日
      2016-10-26
  • [学会発表] Sense of Coherenceと心理社会的地域生活環境の認知との関係性に関する日英比較2016

    • 著者名/発表者名
      戸ヶ里泰典、米倉佑貴、中山和弘、横山由香里、竹内朋子、山崎喜比古
    • 学会等名
      第25回日本健康教育学会大会
    • 発表場所
      沖縄科学技術大学院大学
    • 年月日
      2016-06-11
  • [図書] The Handbook of Salutogenesis2016

    • 著者名/発表者名
      Mittelmark M, Sagy S, Eriksson M, et al. (eds) Tsuno Y, Togari T, Yamazaki Y.
    • 総ページ数
      462
    • 出版者
      Supringer

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公開日: 2018-01-16  

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