研究課題/領域番号 |
25285164
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松本 伊智朗 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20199863)
|
研究分担者 |
岩田 美香 法政大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30305924)
鳥山 まどか 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40459962)
佐々木 宏 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (50322780)
福間 麻紀 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (70581867)
大澤 真平 札幌学院大学, 人文学部, 講師 (70598549)
青木 紀 名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (80125484)
藤原 里佐 北星学園大学短期大学部, その他部局等, 教授 (80341684)
中澤 香織 旭川大学, 保健福祉学部, 准教授 (80640474)
山内 太郎 札幌国際大学短期大学部, その他部局等, 講師 (90369223)
新藤 こずえ 立正大学, 社会福祉学部, 講師 (90433391)
小西 祐馬 長崎大学, 教育学部, 准教授 (90433458)
加藤 佳代(鈴木佳代) 愛知学院大学, 総合政策学部, 講師 (90624346)
吉中 季子 名寄市立大学, 保健福祉学部, 准教授 (70434800)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 貧困 / 貧困の世代的再生産 / 子ども / 家族 / 女性 / 教育 |
研究実績の概要 |
1 北海道大学において、6回(うち1回は3日間)の研究会を持った。研究会では地域調査の結果の検討、調査計画の作成と同時に、貧困の世代的再生産論について理論的検討を継続した。特に3月27日~29日におこなった研究会では、分担・連携研究者以外の研究者の参加を求め(オックスフォード大学フラン・ベネット/立教大学湯澤直美/法政大学藤原千沙/立命館大学丸山里美)、女性の貧困と子どもの貧困について集中的な討議を行った。 2 2013年度の名寄調査の結果を取りまとめ、教育福祉研究第20号(北海道大学教育学研究院、2015年3月)において公表した。 3 2013年度と同様、北海道北部の名寄市において地域調査を行った。調査に先立ち、名寄市におけるヒアリングと調査打ち合わせを継続した。調査は9月上旬から3月にかけて行われた。内容は①障がい者家族への聞き取り調査、②学校における教員ヒアリング調査、③障がい児の親に対する聞き取り調査である。 4 イギリスの研究者との連携の強化を行った。①3月にはオックスフォード大学のフラン・ベネット講師と名寄市において機関ヒアリングを行い、調査課題と地域の現状認識の共有をはかり、今後の共同研究の基盤を形成した。②また11月には研究代表者がオックスフォード、ロンドンを訪問し、イギリスにおける機関調査を実施した。訪問先はオックスフォード大学、オックスフォード県社会サービス局、ロンドン大学政治経済学院社会行政学部である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①名寄市における地域調査は予定通り継続して実施できた。 ②イギリス調査は予定通り継続して実施できた。 ③研究会の開催と貧困の世代的再生産に関する理論的検討は、予定を越える規模と内容で実施できた。 ④「北海道子ども調査」と「道内別都市での調査」は、実施できなかった。これは2015年度に実施予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
①北海道子ども調査を実施すると同時に、道内別都市での調査を実施する。これは旭川市を予定する。 ②貧困の世代的再生産論に関する理論的検討を継続して行うとともに、イギリスの研究者との共同研究・討議を継続し、今後の共同研究の基盤を強化する。 ③母子生活支援施設等、福祉施設利用児・者の調査を実施し、地域調査の結果とあわせて分析を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
以下の理由による。①「北海道子ども調査」と「別都市調査」が未実施であること。②フラン・ベネット講師をイギリスから招聘する費用を別予算で支出できたこと。
|
次年度使用額の使用計画 |
①未実施になっている「北海道子ども調査」と「別都市調査」を実施する。②福祉施設利用者調査を実施する。③イギリス調査とイギリス研究者との研究交流を継続する。④貧困の世代的再生産論に関する理論的研究のための研究会を継続する。
|