研究成果の概要 |
訪問介護のサービス提供責任者は,本来の調整業務が満足にできないと,職務満足感の低下につながり離職意向を強めるという仮説の検証を目的に,質問紙調査を行った.管理者のリーダーシップが組織風土の活発性に影響し,組織風土の活発性と連絡時間の保証は,調整業務の水準に影響する.調整業務は職務満足感とバーンアウトを介して離職意向に影響するという因果関係を検討した.分析の結果,因果モデルの適合度は許容範囲であったので,サービス提供責任者に連絡調整の時間を保証せず,組織風土の活発性が低い事業所は,調整業務の達成度が下がるため,職務満足感の低下とバーンアウトの危険を高め,離職意向が増えることが示唆された.
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