研究課題/領域番号 |
25285191
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
窪田 由紀 名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00258576)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 心理学的介入 / 学校危機 / 事後対応プログラム / 予防教育プログラム / 支援者養成プログラム |
研究実績の概要 |
実施済みの学校危機後の支援に入った臨床心理士調査の更なる分析により、事案別の支援時の困難を明らかにした。学校危機を経験した教師調査の分析により、危機経験による学校危機対処効力感の高まりや、臨床心理士チームの支援をより多く活用した方が学校危機対処効力感や危機後成長が高いという結果が得られた。また、より参加型の研修の方が支援に対する見通しが得られ不安が低減することが明らかになった。 これらの成果については、日本心理臨床学会、日本教育心理学会、日本学校心理学会及び国際学校心理学会で発表した。また、予防プログラムとしての心の減災教育の効果、及び危機後の教師支援に関する実証研究、災害後の心のケアに関する文献展望について、論文化した。これまでの成果をまとめて心の減災教育に関する書籍を出版した。 成果還元のためにこれまでの研究成果に基づく「教師が知っておきたい学校危機対応」という啓発資料を作成し、調査協力をいただいた教育委員会を通じて学校に提供するとともに、研修の際に臨床心理士へ提供した。 加えて、研究成果に基づいて学校危機の予防~準備~事後対応~長期的対応及び検証の4段階における支援の概要と留意点を掲載したホームページ「学校コミュニティ危機への心の支援」を開設した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
最終年度であったが、教師調査の主として自由記述部分の分析に予想以上の時間を要した。 その結果、研究成果の概要を掲載したホームページは開設したが、精緻化に至らず、最終的な成果の集約ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
学校危機の予防~準備~事後対応~長期的対応及び検証の4段階に段階における支援の概要と留意点を掲載したホームページ「学校コミュニティ危機への心の支援」の内容を充実させ、成果還元にさらに尽力するとともに、これらの要点をまとめた資料を作成し、教育行政や教師など学校関係者及び支援に入る臨床心理士等へ提供する。
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次年度使用額が生じた理由 |
教師調査の主として自由記述部分の分析に予想以上の時間を要した。 その結果、学校危機の予防~準備~事後対応~長期的対応及び検証の4段階における支援の概要と留意点を掲載したホームページ「学校コミュニティ危機への心の支援」は開設したが、精緻化に至らず、最終的な成果の集約・発信ができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
学校危機の予防~準備~事後対応~長期的対応及び検証の4段階に段階における支援の概要と留意点を掲載したホームページ「学校コミュニティ危機への心の支援」の内容を充実させ、成果還元にさらに尽力するとともに、これらの要点をまとめた資料を作成し、教育行政や教師など学校関係者及び支援に入る臨床心理士等へ提供する。 また、最終報告書としてまとめる。
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