がん患者の精神心理的苦痛の中でも頻度が高く患者のケアニードが高いものに再発/転移の不安、恐怖があげられる。一方では、内外を通して、本症状に対する適切な介入方法は存在しない。本研究では、乳がん患者の経験する再発・転移の不安を評価する方法としてConcerns About Recurrence Scale (CARS)日本語版を標準化するとともに、新たな心理学的な治療プログラムとして費用対効果のすぐれたスマートフォンを用いた問題解決療法を開発した。また、38名の乳がん患者を対象にした臨床試験でその予備的有用性を示した。
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