発声模倣(学習)能力とリズムに対する運動同調の関連を調べるために、オペラント条件づけ技術を用いてセキセイインコとジュウシマツを訓練し、メトロノーム刺激に合わせた運動を生成させた。そのタイミングを分析し、同調能力を比較検討した。セキセイインコとジュウシマツはともに発声模倣能力を有するが、その可塑性の程度が異なる。もし、先に提唱されている発声学習とリズム同調仮説が正しいとすればセキセイインコのほうがリズム同調能力が高いことになる。実験の結果、この仮説を示唆するデータが得られた。とはいえ、セキセイインコの実験結果もヒトの実験結果とはかなり異なることから、他の要因の検討も重要であることが示唆された。
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