研究課題/領域番号 |
25285208
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西尾 達雄 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 特任教授 (30180582)
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研究分担者 |
佐野 通夫 こども教育宝仙大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20170813)
佐藤 広美 東京家政学院大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20205959)
上田 崇仁 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (90326421)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 植民地・占領地 / 教育史 / 教科書 / 近代化 / 産業化 |
研究実績の概要 |
1.教科グループ(国語、地理・歴史、修身、実業・実技)ごとに日本植民地・占領地の担当者を決め、論文構想を検討してきた。国語グループでは、台湾、朝鮮、南方の「教科書」について、産業化のキーワードを抽出し、時期、分野にそって検討するとともに、必要な資料調査も行った。歴史・地理グループでは、「教科書」における「近代化」分析について、朝鮮を中心にシンガポールと比較しながら、論文構想を検討した。修身グループでは、修身教科書に見られる「近代化」と「産業化」について1910年代から30年代の台湾、朝鮮、満州を対象に論文構想を検討し、国内外の資料調査を行った。実業・実技グループでは、「近代化」と「産業化」の教科書への影響について、朝鮮・台湾の農業・職業と理科、青島の商業、台湾・朝鮮の図画と音楽、朝鮮の体操、国定・植民地・占領地教科書を対象に論文を構想し検討するとともに、必要な資料の収集を行った。 2.全体研究会及びグループ研究会を3回開催し、研究中間報告及び進捗状況の報告を行った。本年度第1回は、平成26年6月14日(土)~15日(日)に都内で行った。第2回は、平成26年10月25日(土)~26日(日)に都内で行った。第3回は、平成27年3月14日(土)~15日(日)に兵庫県伊丹市で実施した。 3.全体研究会では、論文執筆に向けての諸注意を含めて打ち合わせを行い、終了後、1人~2人の研究発表及び質疑討論を行った。グループ別研究会では、それぞれの進捗状況の報告及び討議を行い、論文執筆に向けた日程、執筆要領の確認を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定した研究計画に従って、3回の全体研究会とグループ別研究会を開き、ほぼ予定した共同研究者が出席し、報告会を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度であるので、これまでの収集資料を基に論文を執筆し、報告書を発刊する予定である。全体研究会及びグループ別研究会を2回開催する。全体研究会では、グループ別の進捗状況を報告し、全体状況を把握すると共に、個別発表を1~2題行う。グループ別研究会では、2回の研究会で全員が報告を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究会への参加予定が都合により参加できなかったこと、及び海外調査の計画が予定通り執行できなかったことによる。
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次年度使用額の使用計画 |
予定の海外調査及び追加の国内外の調査を実施し、研究会あるいは関連学会での成果報告を促進したい。
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