フレンケル励起子を形成できる半導体構造の開発を目指し,その候補として,極微小半導体量子ドットによる1次元近接配列構造を提案した。この新規ナノ構造は,フレンケル励起子を形成する有機会合体の分子配列構造を指針として,独自に設計したものである。本課題では,(1)極微小半導体量子ドットの化学合成法の改良,(2)その表面修飾法の改良,(3)DNAを利用した量子ドットの配列方法の開拓,を通じて,提案した1次元近接配列構造の作製法を開発した。また,時間分解スペクトル分光法と電子顕微鏡法により,その光学特性とナノ構造特性を評価を行い,これらの物性を明らかにした。
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