本研究課題では、音響学と化学の異色な組合せによる新しい科学の創造を目指し、音楽の音による動的な溶液の流れに反応することができるインテリジェントナノファイバーの発展を企てた。長鎖アルキル鎖と水素結合部位を有する色素分子を新しく合成し,音楽の動的音変化に応じて素早く整列する超分子ナノファイバーの構築に成功した。また、直鎖状のポルフィリンポリマーと二座配位子から、より高速な音応答性を示す可能性があるラダー状超分子二重鎖錯体の構築に成功し、それらが通常のポリマーと比較してより剛直で強い構造を有することを見出した。
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