本研究では波長分散型テラヘルツ波分光器のために差周波発生を利用した広帯域周波数可変テラヘルツ波光源とテラヘルツ波アップコンバージョン検出を行った。 差周波テラヘルツ波発生におけるテラヘルツ波周波数領域の広帯域化を光注入方式によって図り、0.3THzから4THzまでの広帯域周波数可変テラヘルツ波発生を実現した。分光計測における信号ノイズ比を改善するためにアップコンバージョン検出の高感度化にも取り組んだ。結果として、最小検出テラヘルツ波エネルギーは極低温シリコンボロメータを凌駕する100aJ/pulseまで改善した。
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