研究課題/領域番号 |
25286077
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 独立行政法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
三木 茂人 独立行政法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所ナノICT研究室, 主任研究員 (30398424)
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研究分担者 |
寺井 弘高 独立行政法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所ナノICT研究室, 研究マネージャー (10359094)
山本 俊 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (10403130)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 超伝導材料・素子 / 量子エレクトロニクス |
研究概要 |
1. 超伝導ナノワイヤを含めた多層膜周期構造において、有限要素法を用いた光吸収率のシミュレーション方法の確立を行い、高い光吸収率が得られるためのサンドイッチ型光多層膜構造の設計を行った。また、実際にサンドイッチ型SSPD素子の作製プロセスの確立を行い、実際に試作されたSSPD素子の性能評価を行った結果、75%の非常に高い検出効率の取得に成功した。 2.16ピクセルSSPDアレイ素子、および多重化信号処理用の超伝導単一磁束量子回路に関して、研究計画通り、素子・回路設計を行った。また、次年度以降の高速動作実証にむけて、実際にSSPDアレイ素子およびSFQ多重化回路の試作を行った。 3.高効率化されたSSPDおよび忠実度93%に高精度化された波長変換量子インターフェー スを用いて2つの独立に用意された光子の波長変換を行い、それらの2光子干渉を観測した。観測された明瞭度の実測値は76%であり、検出器と波長変換量子インターフェースの性能から予想される到達可能な明瞭度として91%を得ることができた。PPLN導波路を用いた高効率な光子対光源の設計および組立を行い、光子対発生を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の研究実施計画に基づき研究を進めており、研究実績にあるようにほぼ計画通りの成果が得られていることから、順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
先に記入したように、研究計画は順調に推移しており、今後においても研究実施計画に基づき研究を推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
購入物品が計上していた金額よりも安価で購入できた。また、当初計画していた出張が少なくなったために、旅費が計上金額よりも抑えられた。 物品費用に充てる。
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