研究実績の概要 |
昨年度までに得られた本研究課題の成果をいくつかの国際研究集会、談話会、セミナーなどで報告した。主なものとしては以下が挙げらえる。(1)オーストラリア数学会60周年記念年会での基調講演(2)MITでの半年間の大学院生向けの特別講義(3)7件の国外談話会講演(4)プレミータ研究所(カナダ)の物理学の研究集会での連続招待講演。
研究面では、2014年度にピサ(イタリア)のCRM研究所で行った集中講義をもとに、これまでの結果を講義録として整理した(Springerから出版予定)。その他に(1)アフィンリー環の許容表現に付随する共型場理論に関して、V. FutornyとL.-E.Ramirezと共同研究でウエイト加群の分類の研究を行った(オンライン出版済み).(2) 研究分担者の山田裕理と山内博と共同研究で、Z/nZコードに付随する頂点代数を研究した(出版済).(3) T. Creutzig, 川節和哉, A. Linshawと共同研究で極小W代数のオービフォールドとコセットを研究した(CMPから出版予定). (4) A. Premetと共同研究で, アフィンW代数を使って中心化部分代数に付随するMishchenko-Fomenko代数の量子化が可能なことを示した(Proceedings of Moscow Math. Society のVinberg80歳記念号から出版予定).(5) J. van Ekerenと共同研究で, アフィンリー環の許容表現の一般一点関数のモジュラー不変性を証明した(プレプリント).(6) C.-H. Lamと山田裕理と共同研究でパラフェルミオン頂点代数とW代数の関係を明らかにした(投稿中).(7) C. Jiangと共同研究で, 主W代数のコセット実現をsl_3の場合に証明した(投稿中).
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