研究概要 |
F.Castro-Jimenez, M.C.Fernandez-Fernandez, T.Koike, N.Takayama, Irregularity of Modified A-Hypergeometric Systems で考察した, 興味深い合流型 A-超幾何関数について, Borel変換/Lapalce変換を活用し, 接続公式, 漸近展開公式を求め, さらにその数値計算をおこなった. C111 とよぶ点配置について, それの合流型として定義される A-超幾何関数の数値計算をホロノミック勾配法(HGM, holonomic gradient method) で遂行した. この遂行に際しては関数のみたす Pfaffian 方程式を構成する必要があったが, T. Koyama, H. Nakayama, K. Nishiyama, N. Takayama が Fisher-Bingham 分布の正規化定数の計算のために導入した, factored form の Pfaffian を構成し, 数式処理計算, 数値計算の効率化をはかった. A-超幾何積分に付随する twisted cohomology group の基底をもとめる一般的なアルゴリズムを Hibi, Nishiyama, Takayama が与えているが, 組合わせ論的によい性質をもつ点配置(order polytope のあるサブクラス)について理論的な考察を進めることにより, 基底を組合わせ論的に決定した. 行列引数超幾何関数 1F1 の数値計算をホロノミック勾配法(HGM)でおこなう C 言語のプログラムを公開した.
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