研究課題
最新の宇宙論モデルである「冷たい暗黒物質」(CDM)宇宙論モデルに基づき、銀河・活動銀河核(AGN)形成の新しい準解析的(SA)モデルを構築した。モデルのベースには、理研の「京」コンピュータや国立天文台の「アテルイ」コンピュータを用い、世界最大規模のN体シミュレーションから構築したダークマターハローの形成史を据えた(Ishiyama et al. 2015)。これに、いままで開発してきた銀河形成モデルや、超大質量ブラックホール形成過程に基づくAGN形成モデルを統合し、世界最先端のモデルを構築した。これまでAGN光度については、AGN光度関数に合うように現象論的にパラメータを合わせていたが、銀河円盤に付随するダストによる減光を陽に考慮した場合、減光が大きく効きすぎるため、AGN活動性をトリガーする爆発的星生成によってダストがほぼ消滅してからAGNが光り出す必要があることが判明した(Shirakata et al. 2015)。さらに、我々のN体シミュレーションが広大な領域を扱っていることから、稀な天体であるAGNも大量に発生させられることを活かし、AGNと銀河の相互相関関数を調べた。その結果、相関の典型的スケールはホストダークハローの質量と良い相関があることや、その赤方偏移進化などがわかった(Oogi et al. 2016)。上記の最新モデルの全体像は Makiya et al. (2016)として報告された。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件) 備考 (2件)
Publications of the Astronomical Society of Japan
巻: 68 ページ: -
10.1093/pasj/psw005
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http://hpc.imit.chiba-u.jp/~nngc/