銀河形成の理論研究によると、銀河は無数に張り巡らされた暗黒物質のフィラメント構造の結節点で形成され、フィラメント構造を伝って流れ込む銀河間ガスが形成期の銀河の活発な星形成活動を支えていると考えられている。この理論予想をテストするため、すばる の広視野カメラ専用に、銀河形成期の淡い水素ライマンアルファ輝線を捉えるための専用狭帯域フィルターを製作した。すばる望遠鏡S16A期共同利用で完成したフィルターを用いた観測提案が採択された。密接に関連する研究として、銀河形成期の星形成銀河の観測成果をまとめた学術論文を8編出版した。
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