研究課題
これまでに開発した測定手法を活かして,様々な誘電体/強磁性体薄膜試料に対して,電圧印加による磁性の制御を行うとともに,界面の磁気状態の変化を観察した。主な研究内容は以下の通りである。(1) Fe/BaTiO3に対する電界印加の磁性と構造への影響の観察:電圧によって残留磁化と保磁力が変化する様子を観察するとともに,Fe-FeおよびFe-O結合の変化を観察し,電界効果における磁性と構造の相関を明らかにした。(2) FeCo/BaTiO3に対する電界印加の磁性への影響の観察:電圧によって磁化曲線が大きく変化する様子を観察するとともに,電子・磁気状態の変化を明らかにした。(3) Fe/BaTiO3への界面酸化物層の挿入における界面の化学状態・磁気状態の観察と電界効果:界面にFeOおよびFe3O4を組成と厚さを制御しながら挿入することによって,交換バイアス効果が生じるとともに,その大きさが電圧によって変化することを明らかにした。(4) NiO/Ni界面に対する電界印加の磁性への影響の観察:反応性蒸着法によるNiOの作製方法を確立し,界面における交換バイアス効果が,電圧によって変化することを明らかにした。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 5件、 招待講演 1件)
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