研究課題
基盤研究(B)
第1に,三角格子上のハイゼンベルクモデルにおいてZ2渦のかい離を伴う2次転移がおこることをモンテカルロシミュレーションによって見出した.この転移は鏡像対称性の破れと同時に起こり2次元イジング普遍性クラスに属している.第2に,SU(N) JQモデルについて,渦のかい離転移を調べ,臨界現象を系統的に調べた.従来2次転移とされていたが,臨界指数の評価値がシステムサイズとともに系統的に変化する様子が観測された.第3に,量子的な渦かい離転移現象を大規模計算で解明するための新しいアルゴリズムとして,並列化ワームアルゴリズムの開発を行った.
計算統計物理学