多原子数ナトリウムボース・アインシュタイン凝縮体(BEC)を安定に発生できる装置を整備し、かつ、ボース凝縮体を非破壊測定できる位相コントラストイメージング光学系を開発した。発生させたボース凝縮体に2方向から離調周波数を制御した誘導ラマン光を照射することで、30ms間高指向性原子波レーザーを発生できた。また、2つの超放射パルスを照射することで2個の運動量ゼロのボース凝縮体が発生でき、その特性を調べた。BECに非対称磁場を印加し超流動性を示すシザースモードが励起でき、このモードと四重極モードとのカップリング条件を明らかにした。BECの重心運動を利用し、m=0状態のBECに渦度1の渦を発生できた。
|