研究課題
前年度に引き続き、引き続き二次イオン質量分析計(SHRIMP IIe)を用いた分析や試料調整に習熟した特任研究員を雇用し、高精度U-Pb年代分析と複数回にわたる微量元素存在度分析、酸素同位体分析を一連の分析として行う試料調整法の確立した。具体的な成果は以下の通りである。(1)組成累帯構造をもつ花崗岩体を選定し、ジルコンの高精度U-Pb年代測定とTi及びREE分析から、400万年の期間でトーナル岩質から花崗岩質へ結晶分化するという推定結果を得た。(2)高精度酸素同位体分析の基礎実験を行い、上記のジルコンに応用した結果、結晶分化作用に伴い酸素同位体組成が変化することを見出した。これは世界で最初の報告となる。(3)SelFragと超音波ドリルを用いた試料調整法を検討し、鉱物共生関係を検証しながら高精度年代測定を行うための手法を立ち上げた。(4)ジルコン中の軽元素(Li,K,Ca,Mn,Fe,Mg)分析手法の確立を行い、U-Pb壊変系の乱れと軽元素の混入挙動の関連を見出し、U-Pb壊変系の乱れを評価する尺度を確立した。(5)ジルコン結晶中の水含有量の分析手法を検討し、定量化に向けた基礎実験をおこなった。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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