過渡回折格子法をストップドフローシステムと組み合わせて反応中間体の拡散係数を測定するため、液体の乱流を軽減する工夫を凝らした装置を組み立てた。また、高速でサンプルを流すための装置構築も行い、数100ミリ秒で乱流を押さえることに成功した。次に、タンパク質に応用するため、使用する溶液量を格段に減らすサンプルセルの工夫を行った。この結果、数マイクロリットルの溶液で高速混合し、信号を取れるようになった。この装置を用いて光センサータンパク質フォトトロピンの酸変性過程の時間分解検出や、ATPとの混合によって誘起される時計タンパク質KaiCの会合反応を調べることに成功した。
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