研究課題
基盤研究(B)
最も基本的な芳香環骨格を有する含スズ芳香族化合物であるスタンナベンゼンの安定化を検討し、スズ上にTbt (2,4,6-トリス[ビス(トリメチルシリル)メチル]フェニル)基またはBbt (2,6-{ビス[ビス(トリメチルシリル)メチル]}-4-[トリス(トリメチルシリル)メチル]フェニル)基、2位にt-ブチル基を導入したスタンナベンゼンが二量体との平衡混合物として生成することを明らかにした。
2: おおむね順調に進展している
スタンナベンゼンの安定性に対する置換基導入効果を明らかにしつつあり、今後の含スズ芳香族化合物設計に対する重要な指針を得ることができた。
まず昨年度までに合成に成功したスタンナベンゼンの性質を各種スペクトルを用いて多面的に検証する。併せて更なる置換基導入による安定性向上を検討する。また同一の置換様式を有するゲルマニウムおよびケイ素類縁体を合成し、その性質の系統的な比較を行う。特にサイクリックボルタンメトリー測定は、電子受容能および一電子還元体の安定性を評価する上で重要であり、その元素・置換様式による違いを系統的に明らかにする。
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