研究成果の概要 |
本研究は化学的刺激や物理的外場に応答しうる100 nm-10μmサイズのメゾ構造体構築を目指した。新たに合成したエチレングリコキシ(EG)を含む新規コバルト錯体[Co(3,6-DTBQ)2(nEGEspy)2](ConEGEspy, n = 2 or 4)では従来の錯体とは異なり、VTとマクロ相転移の同期現象を広範囲に変調できる事が明らかとなった。またMeCN、アセトン等への溶媒に可溶となった。これはEG鎖の柔軟性と酸素原子の存在に基づく性質であり、各種溶媒中におけるメゾ構造化やそれに伴うVT挙動の制御を展開するために有用な知見である。
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