研究課題
昨年度は、メスバウアー分光により高いFT活性を示すFe-Coナノ合金上での反応メカニズムの解明を行った。本年度は、アークプラズマ蒸着法を用いて、小粒径(直径10 nm以下の)のFe-Coナノ合金触媒の作製を行った。作製した試料を水素ガスによる活性化処理を行った。高分解能のTEM観察を行った結果、規則構造を有する(直径10 nm以下の)のFe-Coナノ合金触媒の作製に成功したことが明らかとなった。アンモニアは肥料の原料として有名であるが、近年では、CO2を排出しないクリーンな燃料としても着目されている。現在、Fe触媒を用いるハーバー・ボッシュ法によりアンモニアが工業的に生産されているが、高温・高圧が必要であり、また生成したNH3に被毒されるという欠点がある。他方、Ru触媒は低温・低圧で活性を示すが、高圧では水素に被毒されるという問題点がある。本研究ではFeをRuに固溶したナノ合金触媒を作製し、新たなアンモニア合成触媒を創製することを目的とし、Ru-Fe合金ナノ粒子の作製およびその触媒活性評価を行った。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件)
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