研究課題
種々のフラーレン誘導体をシクロデキストリン内からリポソーム膜内へ移動させる交換反応を行った。置換基により導入効率が大きく異なることが示された。まず、置換基が疎水性の場合、リポソーム内に導入できることが明らかとなった。しかし、疎水性の高い置換基の場合、リポソーム膜表面近傍にフラーレン誘導体が存在しないため、シクロデキストリン・フラーレン誘導体錯体自身が持つ光線力学活性に比べ、その活性が十分に高いとは言えなかった。一方、フラーレン誘導体の置換基の親水性が大きすぎる場合に、うまくリポソーム内に導入されないことが、1H NMR スペクトルより明らかになった。そこで、交換反応における温度を制御して、リポソーム内に導入を行ったところうまく膜内に導入されることが明らかとなった。今後、この光線力学活性を評価していくことで光線力学治療薬としての機能評価ができるものと期待される。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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