研究課題
本研究の最終年度にあたる平成27年度は、これまでの検討に引き続き、スルホ基、スルホニル基、およびスルフィニル基を始めとする含硫黄官能基を有する芳香族基質の直接誘導体化について検討を行った。適切に設計したロジウム触媒を用いることで、含硫黄官能基を配向基とする炭素-水素結合活性化が効率よく進行し、位置選択的アルケニル化がうまく行えることを見出した。これらの反応を用いることで、多様な含硫黄置換基および縮合芳香族骨格を有する新規π共役分子を合成することに成功した。得られた研究成果は、速報二報およびフルペーパー三報にまとめ、国際誌に掲載された。さらにフリーのアミノ基を配向基として利用した芳香族アミン類の直接誘導体化法の開発にも成功し、速報一報およびフルペーパー一報にまとめ、国際誌に掲載された。以上のような新規反応を用いて合成した、一連の芳香族スルホン酸およびアミンを組み合わせて、種々有機塩結晶を調製した。X線結晶構造解析により、得られた結晶の超分子構造が明らかとなった。いくつかの結晶では均一な細孔が形成されるため、ガス吸着等に応用できる可能性が考えられる。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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