研究成果の概要 |
例のなかった環化付加反応を重合反応とする連鎖型重合を開発した。CoCl2/dipimp/Znを触媒とするアルキン[2+2+2]環化付加反応が連鎖的に進行し,分子量分布の小さい高分子が得られる事,モノマーの反応性を制御することで二種モノマー混合物でのblock, random, gradient型の高分子をそれぞれ合成できる事,共役系高分子の合成も可能であることを見いだした。重合は触媒移動型であり,配位能の比較的配位子を用いる事が重要である。触媒的アルキン/ニトリル[2+2+2]およびジエンーエン[4+2]環化付加によるABモノマーの重合は効率良く進行したが,分子量分散が大きく連鎖性は低かった。
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