金ナノ粒子を投与したマウスの肝臓の組織切片を作成し、imaging-mass分析を行った。20マイクロメートルの厚さの切片であっても金イオンの脱離が可能であった。担癌マウスの腫瘍部位に集積する金ナノ粒子の存在も明らかにできた。腫瘍組織中の血流が存在する部分に金ナノ粒子が局在することがわかった。金ナノ粒子が生体内で質量分析プローブとして機能することを明らかにできた。メンブレンから脱離する金イオンを極めて高感度に検出できることを見出したが、ナノ粒子が大規模な凝集体を形成するとイオン化が起きにくいことがわかった。孤立分散金ナノロッドが優れたマスプローブとして機能することを明らかにした。
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