たんぱく質間相互作用(protein-protein interactions; PPIs)は増殖、分化、細胞死などの多様な細胞機能を司る信号伝達系で要となる重要な役割を担っており、新薬の標的として常に注目されている。本研究では、広く平坦な作用面を選択的に認識し、細胞内PPIsの制御とPPI検出を可能とするする合成中分子の創製を目的とした。成果として、難治性がんの原因因子であるK-Rasたんぱく質PPIs阻害剤ならびに14-3-3たんぱく質PPIsのリン酸化リガンド配列特異的な蛍光プローブの創成を達成した。
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