本研究では、金属イオンと蛍光色素がファンデルワールス半径内で直接的に接触することによって生じる蛍光の長波長シフト現象であるAMコンタクト (Arene-Metal ion contact shift)を利用した様々な生体機能解析を目指した。検討の結果、カドミウム錯体を利用して生理活性ガスである硫化水素の蛍光レシオ検出に成功した。また、環状リガンドを有する蛍光色素を新たにデザインすることで銀イオンの選択的蛍光レシオ検出や、これまでに困難であったイオン半径の小さな遷移金属である亜鉛イオンの蛍光レシオ検出にも成功した。
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