研究課題
申請者は2010年、高強度ダブルネットワークゲルの技術を駆使することによって、ゲル前駆体にUV光を照射するだけで高強度ゲルを製造できる画期的な合成方法の開発に成功した。本研究は、これまでの申請者の研究成果に立脚し、高強度ゲルや形状記憶ゲルを高い空間分解能で自由造形可能な、世界初の三次元ゲルプリンタを開発することを目的とする。高強度・機能性ゲルの合成と構造解析、さらに力学機能の評価の全てにおいて、先端的な研究手法を縦横に駆使することによって、空間精度としてミクロンオーダーの造形を目指す。さらに実際に人工血管やデバイスを試作することにより、その適用可能性を実証する。最終的には、ゲルプリンタによって情報科学技術と高分子ゲル技術をシームレスに統合し、未来のものづくりに変革をもたらすことを目標とする。平成27年度は下記を実施した。テーマ3. 【自由造形ゲルの応用】8) 人工血管・マイクロ流路造形への応用本研究で開発したゲルプリンタを活用すれば、例えば患者のCTスキャンの画像データから、患者の動脈瘤部分の血管をそのままの大きさや形で、透明のゲルとして造形することが可能である。具体的にゲル人工血管を試作し、その性能を評価した。9)ソフト光学素子への応用ゲルプリンタによって造形した高強度ゲルや形状記憶ゲルを動く機械や光学デバイスに応用することを検討した。具体的にゲルプリンタで光学素子デバイスを試作し、その性能を評価した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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