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2014 年度 実績報告書

マイクロ球面超音波モータを利用した血管内視鏡の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25289019
研究機関東京農工大学

研究代表者

遠山 茂樹  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20143381)

研究分担者 石田 寛  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80293041)
西澤 宇一  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80553221)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードアクチュエータ / 内視鏡
研究実績の概要

平成25年度の成果をもとに、φ0.7の球ロータをもつ球面モータの開発を行った。先ず、一軸の実験の実験を行った。φ0.7の円弧状の端面をもつ長さ2000mm、φ0.05のワイヤーのもう一方の端面から、ランジュバン素子にて加振を行った。先ず、ランジュバン素子に印可する周波数を変化させた(印可電圧はVp-pで10V)。その結果、ランジュバン素子の共振周波数24.8555 kHz から印可周波数を変化させることでロータの回転速度2500rpmから滑らかに回転数を制御できることを示した。次に印可する電圧を変化させることで、0rpm~4000rpmまで滑らかに回転数を制御することができた。さらに、振動の伝搬路を変化させた。距離が長くなるに従い、回転数が指数関数的に変化することを明らかにした。最後に水中でも実験を行なった。印可電圧20vp-p、共振周波数で駆動した。243rpmの回転数を得た。内視鏡としては十分な回転速度である。また、連続的に回転させ、安定してロータが回転することを確認した。これよりワイヤーを3組用いて2自由度の球面モータを試作した。押しつけの安定性の問題があるものの、2自由度の運動を行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ロータ径φ0.7の球面モータを組み立て回転を確認した。一軸の実験を集中的に行うことで、球面モータの制御や最適な構成も明らかにできた。H27年度には内視鏡として完成させるができる。

今後の研究の推進方策

H27年度には血管内視鏡を試作する。まず、カテーテルスリーブに複数のオプティカルファイバーを束ねてφ0.3程度にして、φ0.7の球ロータの穴あけを行い貫通させる。オプティカルファイバーの先端にはレンズをもたせ、これより得られた画像から撮像センサー後段に設けた画像処理デバイスでフレームモーフィング処理を行う。血管挿入時の進行分岐路の確認、方向示唆、および患部状況の視覚的確認が実現できるようにする。球面モータの操作性の検討(操作者の直感的な操作による駆動の実現、応答性の確保、視野の呈示)、予め登録されたパターンの自動追尾(血管内のプラークの形状、色)、生物学安定性のある材料の塗布(アレルギー性フリーの材料、安全性の高い合成高分子)を経て、内視鏡としての操作性の評価(医師によるマニュアル操作、画質評価、追従モード)を行う。さらに内視鏡に血栓除去ユニット、ビーコンを取り付け有効性の向上を目指す。滅菌処理など安全性を考慮した取り扱いの検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

設計を行っていた2次試作の微細球面モータと制御回路の設計回路の設計時間がかかり、製作が次年度に持ち越すことになった。

次年度使用額の使用計画

4月よりただちに球面モータと制御回路製作にかかる。5月以降は、当初の計画通り研究を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Intravascular stent motor powered by ultrasonic irradiation2014

    • 著者名/発表者名
      S. Toyama, U. Nishizawa, and T. Oohashi,
    • 学会等名
      Vibroengineering PROCEDIA
    • 発表場所
      Katowice, Poland
    • 年月日
      2014-10-13 – 2014-10-15

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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