エミッション性能に優れる電気自動車は次世代移動手段として期待されているが,一充電あたりの航続距離の延長が課題とされている.そこで,下り勾配走行時や減速時に回生充電が可能な電気自動車の特徴を利用した航続距離延長の制御方法を提案した.デジタルマップおよびGPS,を利用を前提とし,現在地点から目的地点までの道路勾配情報,信号機の現示変化予定などを既知と考え,電気自動車の動特性やエネルギー消費に関する特性をモデル化し,電力消費を抑制するモデル予測制御系の制御問題を定式化した.ある典型的な坂道通過を計算機シミュレーションしたところ,提案手法は電力消費を16%程度抑制する効果が確認された.
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