研究課題
フィードバック通信路を利用できる場合の符号化法に関して,平成28年度までに,通信路がガウス雑音通信路でかつフィードバック通信路に雑音が存在する場合の符号化法,同定符号においてフィードバック通信路が利用できる場合の符号化法,無雑音フィードバックで符号化レートがゼロの場合の最適な誤り指数,Posterior Matching(PM)法の多ユーザ通信路への拡張,Yamamoto-Itoh通信方式の多ユーザ通信路への拡張などの研究を行い,それらの研究成果を学術論文誌や国際シンポジウム等において発表してきた.平成29年度は最終年度として研究をまとめるために,今までの研究内容の再検討を行うとともに,新たに下記の研究成果を発表した.(A) フィードバック通信として高い性能を達成できるPM法を,放送型通信路(Broadcast Channel)に対して拡張する符号化方式およびその性能の理論解析に関する研究成果を,電子情報通信学会英文論文誌において発表した.(B) フィードバック通信路を伴う離散的無記憶通信路に対して,最も大きな誤り指数(Brunashevの誤り指数)を達成できるYamamoto-Itoh方式を,放送型通信路および多重アクセス通信路に拡張する符号化方式およびその性能の理論解析を,ドイツのアーヘンで開催された2017 IEEE International Symposium on Informtion Theory (ISIT2017)において発表した.なお,研究期間終了後も,本研究で提案した通信方式の改良や拡張,あるいはそれらの理論解析の研究を継続し,得られた成果を学術論文誌や国際会議で逐次発表していく予定である.
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences
巻: E100-A ページ: 1165-1178
10.1587/transfun.E100.A.1165