研究課題
自由視点テレビの国際標準化動向を調査しながら,ワープ方式、アップサンプリング方式のブラッシュアップを行うとともに自由視点テレビの新しいフレームワークを構築し、MPEGにおける自由視点テレビの国際標準化に貢献した。仮想視点の生成画像に画質劣化の大きい部分がある場合、残留する生成誤差を抑圧する画像処理を研究した。誤差部分を抽出するCanny filterによるマスク生成とGaussian filterによるマスク部分のsmoothingにより、生成誤差を抑圧することができた。MPEGにおける自由視点テレビの第2フェーズ標準化で採用された画像生成方式(MPEG採用方式)では、直線上に配置された収束カメラ配置で撮影した多視点画像を平行カメラ配置画像に変換するrectificationを行った後、対応点の水平シフトによって画像生成を行っている。このMPEG採用方式を新しいフレームワークで必要な円形カメラ配置における多視点画像からの自由視点画像生成に適用すると大きな歪が発生した。その原因を探求した結果、rectification後の画像形状がひずみ、対応点探索が誤ることが原因であることが分かった。このため、rectificationを行わずに対応点の斜めシフトによって画像生成を行う方式に変更した。その結果、対応点探索の誤りを軽減し、生成画像の品質を大幅に向上できた。これにより、MPEG採用方式を多様な多視点カメラ配置に対応できるように改良することができた。新しいフレームワークによる自由視点テレビの国際標準化活動をChairとして推進し、超多視点3D表示とフリーナビゲーション技術の実証ステップであるCall for Evidenceまで到達することができた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件)
IEEE COMSOC MMTC E-Letter
巻: 10 ページ: 7-10
Proc. of SPIE
巻: 9495 ページ: 28-1-28-13