研究成果の概要 |
愛媛県重信川の10地点に生息する河川底生動物群集を対象に,大量のDNA塩基配列を一度に解読する次世代シークエンシング解析を活用し,迅速に種数を評価した.従来の顕微鏡を使った形態同定の結果,採取された8,921個体から64分類群が発見された.それに対して,ミトコンドリアDNAのCOI領域(658塩基長)を対象とした次世代シークエンシング解析で得られた165,508配列の内,DNAバーコーディングにより39,337配列から成る128種が同定された.また,各分類群における個体数とDNA配列数に正の相関が見られた.またDNA種分類法(PTPモデル)を適用した結果,298種の存在が推定された.
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