研究課題
基盤研究(B)
初年度は,入力地震動に震度や加速度は大きいが観測点周辺では建物の大きな被害が見られなかった極短周期地震動を,旧耐震基準の中でも最低限の耐震性能しか有しない実大木造建物に対し入力した振動実験を行った.その結果,建物の大きな被害は生じないという実際の状況を再現する事ができた.二,三年度は,これまで観測された事が無いような周期成分を持ったものを含む入力地震動と,建物耐力をパラメータとした振動実験を行った.その結果,周期0.5秒に鋭いピークを持つ地震動では,耐力が高い方が変形は大きいという,一般的な傾向とは逆の状況を再現する事ができた.
建築構造