研究課題
基盤研究(B)
東日本大震災後、照明はその節電対策において大きな役割を果たしてきたが、本研究ではこれからの省エネルギー照明の継続・普及を目指して、鉛直面方向の光の配分を重視することで視的快適性の担保と省エネの両立を可能とする明るさ感推定モデルの構築を行った。不均一な光環境の場合は室全体の平均輝度のみでは推定が不十分であり、輝度分布に対して鉛直・水平方向でそれぞれ異なる重みづけを施したのちに平均化することで、明るさ感の推定が可能であることを示した。さらに日仏における適切な明るさ感範囲に関する基礎的な知見を得ることができた。また鉛直面の光分布計測ツールを開発したことで、本手法を普及させるための準備を行った。
建築光環境