研究課題
平成27年度には、インド都城の系譜とイスラーム都市の境界地域、また、インド都城の内部にイスラーム的都市組織が入り込んでいる都市について焦点を当てるのが当初の予定であったが、調査環境が整わないことから、まず、アジアにおける都市組織研究の原点と言っていいインドネシアのスラバヤについて臨地調査を行った。具体的には、1983~85年に調査を行った2つの同じカンポンについて、基本的に同じフォーマットによって調査を行った。2006年にも同様な調査を実施しており、20年後、30年後の変容を明らかにしたことになる。また、当初の予定には必ずしもなかったが、イスラームの都市組織の具体的な事例を確認すべく、マグリブ(北アフリカ)の諸都市、エジプトのカイロ、チュニジアのチュニス、スース、カイロワーン、モロッコのマラケシュ、フェスを視察、資料収集を行った。中国都市については『大元都市 中国都城の理念と空間構造』をまとめた後、中国語訳が決定、その作業を進めた。また、「店屋(ショップハウス)」という都市住居の形式については、タイについてまとめ、研究成果公開促進助成に採択された(東南アジアの住居 その起源,伝播,類型,変容―タイ系諸族の伝統的住居とショップハウス―)。3年間の研究については、ほぼ予定通りに終了することができたと考えている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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日本建築学会計画系論文集
巻: 第81巻,第719号 ページ: pp.83-91
巻: 第80巻,,第710号 ページ: pp.777-784
巻: 第80巻,第713号 ページ: pp.1005-1012
巻: 第80巻,第718号 ページ: pp.2855-2860