研究課題
繰越制度を活用して当初計画を変更し、変更後の計画を平成29年3月末(12ヶ月延長)まで研究活動を継続した。5月に第1回研究会を武庫川女子大で行った。前年度までの活動報告の総括と繰越への反省を踏まえ、今年度の年間スケジュールを検討した。また現段階での研究で解明された課題について議論がなされた。8月には「二国間交流事業(韓国との共同研究)」により忠清北道錦山郡で集落立地条件と近世起源の集落についての討議型現地踏査に本研究班6名が参加した。9月は宮古島の西原・池間・佐良浜の各集落のミヤク―ヅツ(豊作・豊魚・子孫繁栄願い)に参加し、非日常空間での祭祀家屋や御嶽祭祀の観察を行った。また狩俣集落では狩俣歴史創生会と共同して、地元の集落センターにおいて「研究調査報告会」を開催した。報告は仲間勇栄「狩俣集落及び聖域のフクギ分布調査から云える分析」、浦山隆一「狩俣集落考古学予備調査の報告と今後の学術調査の可能性」、山元貴継「地籍図・土地台帳から見た狩俣集落-地形条件との重ね合わせにも注目して-」の3篇の研究発表がなされた。その後、活発な質疑・討論並びに今後の方向性についての話し合いがなされた。10月には第2回研究会(中部大)を持ち、現時点での取り組みと残された課題について話し合った。近世沖縄の格子状集落が明らかになりつつあるが、今後、非格子状集落を取り上げるには奄美諸島の調査が必要でないかとの提案がなされ、奄美集落調査を行うことが決定した。11月に奄美大島・加計呂麻島踏査を行い、奄美西部の高島型地形の集落空間構成を理解した。2月には補足調査として宮古の伊良部島・佐良浜集落の空間構成調査を行った。3月には再度、奄美大島と喜界島に出向き、奄美東部の低島型地形の集落空間構成を理解した。この調査から沖縄の非格子状集落の原型的空間の存在を確認することが出来た意義は大きい。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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海岸林学会誌
巻: 15巻2号 ページ: 1~8
琉球大学農学部学術報告
巻: 第62号 ページ: 15~59
巻: 第62号 ページ: 61~75
しまたてぃ
巻: No76 ページ: 4~10
巻: No75 ページ: 4~7
日本建築学会計画系論文集
巻: 第81巻 ページ: 11~21
巻: No77 ページ: 3~6